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スポーツ選手とビタミン

ビタミンは必要以上に摂取しても特にパフォーマンスを高めるものではないが、欠乏するとその影響は深刻であり、運動能力を著しく低下させる。

したがって、過剰に摂取しても安全なビタミン類は、不足に陥らないようにやや多めに取ることを勧めるが、過剰障害が報告されているものは食物からの自然な摂取にとどめるべきである。

摂取すべきビタミンならびに過剰障害の危険があるもの
 積極的に摂取すべきビタミンはビタミンB1、B2、ナイアシン、ビタミンC、ビタミンEであり、いずれも運動能力に関係が深い。これらに過剰障害は報告されていない。過剰分は尿などに排泄されるが、1種類だけを極端に大量に摂取することについては、絶対に安全とはまだ言い切れないため、現時点では、複合されたビタミンの形で摂取する方が無難である。これらが不足することのないように、サプリメントなども利用して意識的に摂取する。ナイアシンは、極端に過剰に摂取すると持久力が低下するという報告があるが、通常は問題になるようなものではない。

 ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンKなどは食事から十分に摂取でき、腸内細菌からの供給も期待できるものもあり、意識して摂取する必要はない。一方、ビタミンAとDはさまざまな過剰障害があり、サプリメントの形で飲用することは十分な注意が必要である。食事からの摂取ならば、過剰量を取ることは不可能であるから問題ない。

食事量を制限する場合、サプリメントの利用が無難
 食事量が制限される場合には、すべてのビタミンを必要量摂取することは難しい。減量中などでは、過剰障害のないビタミンはサプリメントの形で積極的に摂取すべきであるが、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンKなどは、極端な摂食制限が長期間に及ばない限り、特に食事以外に摂取する必要はない。ビタミンA、Dについては、生体内半減期も長いので、急な欠乏は起こりにくく、急性の欠乏が運動パフォーマンスに影響するという意見も少ないため、サプリメントによる摂取は必要ない。

             トレーニング生理学(杏林書院)より抜粋

author:潤 昭治(うるう しょうじ), category:エクサ&トレ理論, 18:54
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